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【ケータイ小説】大喜利ラブ!第3章

明日から待ちに待った修学旅行だ♪
行き先はベッタベタだけど京都♪
明日は上洛しちゃう~♪

自主散策では倍賞と同じ班になった。
佐奈も一緒だ。

この辺のご都合主義はラブコメの王道だもん許してくれるよね♪
後は
 ジダン西尾(サッカー部キャプテンのイケメンくん。ハーフでサッカーうまくてすっごいモテるんだよ)
 福田 愛夢(テニス部のお嬢様。男子の人気は高いけどコイツ隠れてタバコ吸ってるんだからねー!!)
 積諸星 四郎(あんまり話したことないけどフツーの人)
以上のメンバーで京都の町を散策するのです。

今回ひとつ心に決めてることがある。

絶対に倍賞の奴に聞いてやるんだ
「大喜利やってるでしょ?」って…

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京都では色々歩いた。

ジダンくんと福田さんはなんかずっといい感じだったのと
佐奈が変に気を使って積諸星くんとずっとしゃべってるし…
でも佐奈もまんざらじゃなさそうだったよね~佐奈ちゃんね~

その辺どうなのか、今夜たーっぷり聞き出してやる!

つまり、どういうことかって、私はずっと倍賞と二人並んで
歩くような感じだったの…

倍賞のバカは舞妓さん見ては追いかけるし
映画村ではお姫様と肩組んで写真撮ろうとして怒られるし
池田屋で階段から落ちるし
清水の舞台から飛び降りようとするし、金閣寺では…
あろうことか世界遺産であんなシモネタ…
危なく補導されるとこだったじゃない!

もうバカ!あいつバカ!知らない!

さりげなく車道側歩いてくれたりジュース買って来てくれたり
そんなことされたって絶対に気にならないんだっ!

でも、本当にイライラしてるのは自分に対して。
結局聞けなかった。あんなに時間あったのに。あんなにたくさん
しゃべったのに…なんで聞けなかったんだろ…
こういうイライラする時は大喜利でぱーっと気晴らしだーー

と思った矢先、福田さんが話しかけてきた。
「ねぇ、平綾ちゃん?ジダンくんたちこの部屋に呼んだんだけど
一緒にUNOやらない?」
「あー…私はいいや、ちょっと自販機行ってくるね」
そう行って私は部屋を抜け出し旅館のラウンジでジュースを飲みながら
大喜利を開始した。

HOZUMIさんからの出題で「お題:こんな修学旅行はいやだ」

なんでも保積ペペの大ファンらしいHOZUMIさんからの出題だ。
あー、なんてタイムリーなお題なんだよぉ

「修学旅行先なのにケータイから大喜利…」
今の自分の心境そのまんまのボケだ。

投稿の時間はそろそろ終わりだろう。腕時計の時間と合わせて
画面をリロードさせる。
読み込み時間中、ふっとエレベーターが開いた。
「!!先生かな」あわてて隠れる私。

エレベーターから出てきたのは…倍賞だった。

「おお!平綾、みんなとUNOやってるんじゃないのか」
「うん、あんまり、そーいう気分じゃないし…」
「なんか平綾…あの…メールしてるの?」

私はギクっとしてあわててケータイの画面を閉じる。
「うん。」

「彼氏と?」倍賞は驚くようなことを聞いてきた。

「彼氏?いないよぉー」あまりにも意外な質問だったんで吹きだしてしまう。
こいつもこんなこと言うこともあるんだ。

「ホントに?」「ホントです!」

なぜか安心した顔になる倍賞。

少しの沈黙の後、私はまたケータイを開いた。
もう、結果の画面に移行している。
私のボケには1票入っていた。
あ、私と同じボケしてる人がいる…LOW王子じゃん
私のボケに票を入れてたのもLOW王子だった。

ひょっとしてLOW王子も修学旅行先で大喜利やっているんだろうか。
目の前では倍賞もケータイをいじりだしている。

このタイミングなら…
私は口を開こうとする。

なんて言ったらいいの?どう聞いたら怪しくないの?
考えれば考えるほど胸が苦しくなる。
なんでこんな奴のためにこんなに悩まなきゃいけないの…

「あのさ…」「あのさ…」同じタイミングで私と倍賞が切り出した。

「なんだよ、平綾」
「倍賞から言ってよ…」
「平綾から言えよ」
「別にどーでもいいことだし聞かなくていいよ」

バカ、私のバカ
今いけるタイミングだったでしょー!OKだったでしょー!
こういうとこの間の悪さっていうか素直じゃないとこ自分で自分が大っっキライ!

「やっぱり言うよ、平綾…」
えらくまじめな顔で私に話しかける倍賞。
倍賞にマジな顔なんか似合わないって!急にどうしたの…

「え…なに?」
応じる私の声もなんだか上ずってる。
落ち着け!落ち着けー!私の舌!私の喉!

「ネット大喜利…って知ってる?」

背筋に電撃とイヤな汗が流れた。うわぁ…なんて答えようなんて答えよう…
「ネット大喜利?それがどうしたの?」できるだけそ知らぬ顔で答える。
もっとも周りから、そ知らぬ顔しているように見えたかどうかわかんないけど。

「あぁ…そこでまりちゃん@16歳って人がいてさ、ひょっとしたらそうかなーって思って…」

倍賞くん…お見事!正解!

私はむしろ観念した。だって世の中16歳なんてたくさんいるじゃん。
「まり」なんて名前、普通にあるじゃん。
どうして私だって思ったんだろ…

でも、こいつはスゴイ。私が散々悩んでできなかったことをカンタンにやってのけた。
でも、本当に倍賞はカンタンにやったことなのかな…
もし、勇気を振り絞って聞いてくれたことなら…私はホントのことを言う義務がある。

「うん、そうだよ、それ…私なんだ。」
恥ずかしい…

あとで「コイツはネットで大喜利やるような女なんだぜ」とか
言われたらどうしよう…
まぁいっか。そんなもん一生続くモンでもないんだ!

倍賞の反応、私が想像していたものとは全く違っていた。

倍賞の表情はパッっと明るくなって私にこういった。
「ホントか!前からそうじゃないかって思ってたんだ!実は俺もさ
ネット大喜利やってるんだよ!」

“お題:千載一遇の具体的な例を教えてください”
もし、こんなお題が出たら私はまっさきにこうボケることだろう。

「やっぱLOW王子なの?」

すんなり言えた。カンタンだった。
でも勇気なんか全然出してない。倍賞の話に乗っかっただけだ。
話を切り出した倍賞はすごくエライって思う。

「あは、やっぱバレてた?」
「わかったよぉー!半年くらい前の世界史の時間にさー」

ずっと憧れてた倍賞との大喜利トーク。
こんなに楽しいんだ。目の前で倍賞が笑ってる!
私だけのためにボケてくれてる!
だからね、私もあなただけのために精一杯ボケるよ…

「この半年間、このこと聞きたくってずっと迷ってたんだよ
でも、倍賞に『こいつはネット大喜利やるような女なんだぜ』って言いふらされて
『このことバラされたくなかったら、こいつらの面倒見てやってくれよ』って
脅迫されてブサイク男の集団にあんなことこんなことされたらどうしよう…
ってずっと悩んでたんだから!」

倍賞は爆笑した。
「ちょwwwなんだそりゃwwwしないってそんなの。まりちゃん@16歳お得意の
妄想ネタ炸裂だな!あれ、天然だったんだ、ハハハハハ!」

緊張の糸がぷっつり切れた…
涙が出てきた。ボロボロ出てきた。なんだか止まらないよ…

「あ、え??ちょ、平綾?え?どうしたの?」

そうだろうそうだろう、でも倍賞も少しは困ったらいいんだ。
おかげでこっちはこの半年どれだけ悩んだと思ってるんだ。
それを伝えようとしたがうまくしゃべれない…

「私は…ひぐっ…半年…えぐっ…ずーっと…ばいしょ…悩んで、ぐすっ…考えて…ずずーっ」

倍賞は私が落ち着くまで肩を叩いていてくれた。
そんな倍賞の優しいところ、大好きだよ…

倍賞のおかげでだんだん落ち着いてきた気になっていたことを
倍賞に聞いてみた。
「ねぇ?倍賞、どうしてまりちゃん16歳が私だって思ったの」
倍賞の答えは的確だった。
「あぁ、だってお前、誕生日1月13日だろ?」
「うん」(こいつ、私の誕生日覚えてくれてるんだ…)
「1月13日でコテ変わったじゃん。まりちゃん@15歳から16歳にさ」
なーんだウカツだったのは私じゃん。
倍賞の中では十分に情報そろってたんだ、でもエライよ♪倍賞。

「あ、そろそろ部屋戻らないと!」
時計を見ると2時も近い。
「じゃあ、おやすみっ」
そう言って倍賞はエレベーターに乗ろうと歩き出した。

私は倍賞のTシャツのすそをぎゅって捕まえた。
今の私にできる最大限の勇気。

「ねぇ、倍賞。お題!かわいい女の子に『好きです!今度一緒に大喜利してください』って
言われたときの対応はこうだ!制限時間は3分!」

なーんだ。こうすれば思ったこと伝えられるんじゃん!私天才!

そのときのLOW王子…ってか倍賞のボケは…秘密♪

でも、それは、2票だけの場外ホームラン・・・・・・・・・




(終わり)

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